苦痛の少ない大腸内視鏡検査
当院では鎮静剤などの静脈麻酔や炭酸ガス装置を使い、患者さまが眠っている間に苦痛の少ない大腸内視鏡検査を行っています。
鎮静剤を使用したうえで、胃カメラと大腸カメラを同じ日に連続して行うこともできます。
小さなポリープがみつかった場合、その日に内視鏡で切除することも可能です。
大腸がんについて
出展 長崎県医療政策課
長崎県の大腸がんの罹患者数は26年間で約3.4倍に増えています。
早期発見することによって根治できる可能性が高まります。
炭酸ガス送気による大腸内視鏡検査
従来の空気送気による大腸内視鏡検査では、なかなか腸管内の空気が抜けきれず、検査後に大腸内に充満した空気の影響で、「お腹の張り」や 「痛み」「違和感」などを伴うことが多くありました。大腸内視鏡検査が辛い、苦痛である思われる理由です。
当院では、観察の際に空気ではなく、二酸化炭素(炭酸ガス)を送気する「炭酸ガス送気装置(UCR)」を導入しました。
炭酸ガスは空気に比べて極めて生体吸収性に優れている(空気のおおよそ200倍吸収され、肺呼吸により排出されます。)ため、内視鏡観察時に拡張した管腔を速やかに収縮し、検査・手術後の苦痛を大幅に軽減します。
外科領域においては、腹腔鏡手術で随分前から導入されており、その安全性、有効性についても実証済みです。
腸内に長時間空気が残らないために、「お腹の張り」「痛み」「違和感」を和らげる効果につながり、体への負担が軽減され「以前より検査が楽になった」と沢山の患者さんに喜んでいただいております。